スポーツ障害の鍼灸治療について

スポーツ障害は、関節可動域を越える過剰な運動の強制や過度の運動の反復などによって起こるもので、スポーツ以外にも、過剰な労働や転倒などによっても同じような病変が起こります。
・野球肩・テニス肘・狭窄性腱鞘炎(ドゥケルバン病)/ばね指・ジャンパー膝・オスグッド病・シンスプリント(脛骨過労性骨膜炎)・足底筋炎(足底筋膜炎)など
・基本的には東洋医学の手法で診療しますが、症状により、筋・腱・骨を指標に鍼通電などの現代医学的な鍼灸治療も行います。

野球肩の治療について
野球のオーバースローによる投球動作は、機能上の第2肩関節に影響を与えます。肩峰や烏口肩峰靱帯などの烏口肩峰アーチで上腕骨頭が衝突し、棘上筋などの回線腱板や、肩峰下滑液包や上腕二頭筋長頭腱に障害を起こします。
東洋医学的な治療では、障害の病態把握による局所および、障害の原因となっているフォームなど全身状態を把握しアプローチします。
本治法により経絡を調整した後、①腱板炎、腱板損傷、肩峰下滑液包炎、②上腕二頭筋長頭腱炎、③棘下筋の付着部炎に分けて局所治療を行います。

テニス肘の治療について
テニス肘は、テニスにより発症する肘の障害で、バックハンドテニス肘とフォアハンドテニス肘を指す場合が多いです。バックハンドストロークでは、前腕伸筋に負担がかかり上腕骨外側上顆炎が、フォアハンドストロークでは、前腕屈筋に負担がかかり上腕骨内側上顆炎が発症します。
東洋医学的な治療では、直接の原因となる肘関節や前腕部の治療と、フォームと身体の動きなどを考えて治療します。
本治法により経絡を調整した後、①内側型テニス肘、②外側型テニス肘、③肘の後側痛に分けて局所治療を行います。

狭窄性腱鞘炎(ドゥケルバン病)/ばね指
の治療について
腱鞘が退行変性や骨膜炎などにより狭小化すると、腱がスムーズに滑走できず疼痛や腫脹が生じます。これを狭窄性腱鞘炎といい、ばね指やドゥケルバン病があります。
東洋医学的な治療では、本治法により経絡を調整した後、走行する肺経、大腸経の治療穴に刺鍼します。
現代医学的な治療として長母指外転筋腱、短母子指伸筋腱の走行に沿って横指し置鍼・通電します。

ジャンパー膝の治療について
膝蓋靱帯炎と呼ばれ、バレーボール、バスケットボールなどジャンプを頻繁に行う跳躍系競技選手に多く発症します。大腿四頭筋-大腿四頭筋腱-膝蓋骨-膝蓋靱帯-脛骨粗面へと至る膝伸展機構への繰り返し不可によるものであり、結果、膝蓋靱帯の深部の炎症、循環障害、膠原繊維の変性などを起こします。
東洋医学的な治療では、本治法により経絡を調整した後、走行する胃経の治療穴に刺鍼します。また、下腿の伸展負荷では、腎経、膀胱経に陽性所見が出ることもあるため、治療対象とします。
現代医学的な治療として大腿四頭筋、特に大腿直筋の緊張・圧痛・硬結部に置鍼・通電します。膝蓋靱帯の疼痛には圧痛部に置鍼します。

オスグッド病の治療について
オスグッド病は、スポーツでの過使用による脛骨粗面部の骨端症で、骨端軟骨の剥離がみられるものです。成長期におけるスポーツ少年に多いです。自覚症状は脛骨粗面部の圧痛や正座の際の床との接触時疼痛が特徴的です。
現代医学的な治療として、鎮痛や消炎を目的に脛骨粗面圧痛部に置鍼、大腿四頭筋の筋緊張緩和を目的に緊張部や前面に散鍼や雀啄を行います。

シンスプリント(脛骨過労性骨膜炎)
の治療について
シンスプリントは、スポーツやトレーニング、特にジャンプやランニングの際に繰り返される足関節の運動により、ヒラメ筋やその筋膜が緊張し、付着部である脛骨後内側縁の骨膜に炎症が生じて発症します。
現代医学的な治療として、ヒラメ筋、後脛骨筋に対して、脛骨後内縁中・下1/3付近の疼痛および圧痛部位へ刺鍼します。東洋医学的には脾経の治療穴を用いて鍼・灸を行います。

足底痛の治療について
足底痛で来院する患者さんで最も多い疾患は「足底筋膜炎」です。
長時間の立ち仕事や、マラソンなどで足底筋膜の炎症を引き起こし、足底部が痛くなります。
これは、筋膜付着部での踵骨内滑液包炎、外傷性の骨膜炎、または骨腱付着部の繊維の部分が損傷しているためです。
足底が部分的に硬くなって、強い痛みを感じたら、足底筋膜炎を疑ってみて下さい。
足底筋膜炎は、単なる痛み止めではその場しのぎで改善していきません。触ったり揉んでもなかなか痛みは取れません。足底筋膜炎には鍼灸治療が適しています。
当院では、経絡治療の本治法で経絡のバランスを整えてから、症状に対応する特効穴への鍼を行い、最後に鍼の太さと灸の厚さを調整しながら幹部への施術を時間をかけて行いっていきます。
どこへ行っても治らなくて足を引きずっている状況でも痛みが改善されますので、希望をもってご来院ください。

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